家づくりで失敗しないためのマメ知識

家づくりに失敗する人、成功する人。結果はどちらかしかありません。
家を造るという事は、家族最大の夢であり、人生最大のミッションでもあります。
本来楽しいはずの家づくりなのですが『家を建てよう!』と決断した時から、さまざまな問題や、困難が立ちはだかります。
たとえば・・・。
- どんな家を建てるか。
- だれに頼むのか?
- 現実問題として、資金はあるのか?
これらの問題を何とかクリアーして、いざ建築が始まると、『手抜き工事をされてはいないだろうか?』、
『打ち合わせした内容と違うのでは?』 など、こんなはずじゃなかった、と数々の不安が再び頭の中をよぎります。
本当にこの会社に頼んでよかったのか?もっと安くできたのでは?という思いがたまって、疑心暗鬼になるのです。
また、こんな声もよく聞きます。契約まではコメツキバッタのようにペコペコしていたのに、契約したとたん営業マンが冷たくなった。
手のひらを返したように態度が変わった。
一体どういうこと?そしてある日を境に、夫婦喧嘩が始まり、『あなたが焦って決めるからよ!』『お前こそ、営業マンが俳優の○○に似ていると喜んでいたじゃないか!』と、お決まりのコースに突入になります。
あなたはそうなる前に考えてください。なぜ家づくりに失敗する人が多いのか、どうしたら家づくりに成功するのか、
その境界線はどこにあるのか、と。これからお話しする内容は、あくまで、『建築費を無駄に使わずに、いい家を建てたい!』と願っている方が、必ず参考になるガイドブックです。
しかし、お金に糸目はつけない方や、安かろう悪かろうの家で結構という方には参考になりませんので、今すぐ読むのをおやめください。それこそ、時間の浪費になりますので・・・。それでは、早速7つのチェックポイントをお話しいたします。
ポイント① 家にかかるお金を把握している人
経費はどこへ消えたの?

このページを読み始めたあなたは、『建築費を無駄に使わずにいい家を建てたい!』と考えている方でしょう。
では、『無駄な建築費』とは何でしょうか?これは、広告や雑誌をどんなに眺めても、モデルハウスや住宅展示場に出かけて営業マンに聞いてみても答えは返ってきません。
しかし、答えはその中にあります。そうです、いわゆる 『広告・宣伝費』『営業経費』 の事なのです。
週末になると、新聞折込みチラシを目にする機会があると思います。
あのチラシに掛かる費用はいくらなのかご存知ですか?チラシは、7万部から10万部は打たないと効果が無いと言われております。
10万部のチラシを打つのに掛かる費用は、軽く100万円はします。
それが大手ハウスメーカーになると全国規模ですし、イメージキャラクターに有名タレントやアニメキャラを使うとなると、
想像もつかない金額になります。
テレビCMをしようものなら、莫大な予算が必要になるのです。また、よく見かけるのは、見学会の来場者や契約者の方へのプレゼントです。家づくりに関する情報誌や、その会社の家づくりが分かるパンフレット等のプレゼントならまだ分かりますが、
中には抽選でハワイへご招待なんていうのもあります。
よく考えてみると、真剣に家づくりについて悩んでいる人にとっては、ちょっと馬鹿にしたエサじゃないかと考えるのは私だけでしょうか。
さらに、モデルハウスや展示場は維持管理費がかかりますし、必ず営業マンが待機しなければなりません。
営業マンにしても、一人雇うのにどれだけの経費がかかるのか・・・。
さて、お気付きですね。以上のような、一概に無駄とは言い切れないかもしれませんが、決して少なくない莫大な費用はどこから充てられているのか?そうです、全てあなたの大事な住宅資金が使われているのです。つまり、あなたの住宅資金はあなたの家づくりに全て費やされているわけではないのです。あなたの知らないところで、建築費は無駄に使われているのです。
ポイント② モデルハウスに惑わされない人
モデルハウスは豪華絢爛。惑わされる人は失敗します。初めて家を建てる方は、モデルハウスの外観や、キッチンなどの設備に目がいってしまい、肝心なところを見落とす事が多いようです。必ずといっていいほど犯してしまう失敗があります。それはどんな点でしょうか。
①驚いてはいけない
玄関に入るとすぐに、『わぁー、ひろーい』と思われるはずです。当たり前です、広く作ってあるのですから。 一般の家庭では、広くても2メートル×2メートルくらいです。間違っても、『こんな広い玄関になるのねぇ』とは思わないでください。ここで驚いたら、営業マンの思う壺です^0^。驚くのをじっとこらえて冷静になって中へお進みください。
②ワクワクせずに厳しい目で
玄関に入ってそのままリビングに行き、そこで、『まぁすてきな応接セット』『カーテンがかわいい!』などと、ワクワクし始めたら赤信号です。モデルハウスは、『大人のディズニーランド』と言っていいくらい、夢のあるつくりをしています。あなたは夢の世界に入り込むことなく、厳しい目で確認してください。
③標準仕様とオプションの確認を
モデルハウスを見学して困るのは目移りです。全てのものがよく見えてしまい、自分がその家に住んだ状況を想像してしまうのです。
しかし、現実とのギャップに気付いた時、家づくりをあきらめてしまう人が多いのです。あなたには、そうなってほしくありません。豪華絢爛なモデルハウスには、多くのオプションや装飾品が飾られております。その一つ一つが標準仕様なのかオプションなのか、しっかり尋ねましょう。
④設備は身の丈にあったモノを
最新キッチン・最新ユニットバス・・・。モデルハウスは全てが最高級です。あなたの暮らしに本当に必要なものかは疑問です。『建築費を無駄にせず、いい家を建てたい』と願うなら、本当にお金をかけるべきところを間違えないようにしましょう。
ポイント③ 資金計画をしっかり立てられる人

一番大切なのは、『資金計画』です。家を建てようか建てまいか、と悩んでいるあなたを建てる気にさせる、取って置きの言葉があります。『自己資金無しで建てられます。』この一言です。そしてもう一言、『今の家賃並みで建てられます。』です。
確かに今は金利も安く、30年・35年ローンで家を建てることは可能です。しかし、頭金無しで月々のローンが高くなってしまったり、月々の支払いが安くても、ボーナス払いが非常に高いと言ったケースが多々あります。そして、意外にかかる費用は、『光熱費』です。
アパートから一戸建てに引越し、まず驚くのが月々の光熱費です。
必要以上の照明設備や、デザインばかりに気を取られて肝心な構造を見落とすと、暖房などの光熱費に余計な負担がかかります。
賢い人は、いくら借りられるのか?では無く、いくらなら月々返済できるのか?をしっかり把握できる人です。
せっかくマイホームを手に入れた後、生活を切り詰めなければいけないというケースや、最悪の場合、維持できずに売りに出すこともあります。あなたは絶対にそうなってはいけません。まして、お父さんのお小遣いを減らすことはしないであげて欲しいものです。
『建築費を無駄にしない』と言うことは、家全体にかかる費用を抑えます。そして、その一番の目的は、少しでも住宅にかかる月々の出費を抑える事なのです。家づくりは、人生で最大のイベントです。しかし、それが目的で生きているのではありません。あくまでも、人生を楽しくするための、一つの道具であり、ツールです。家を建てた後の暮らしが変わらない事が大切だと私は考えます。
もう一度言います。家づくりで一番大切なこと、それは資金計画です。そして、いくらまでなら月々返済できるのか。ご自身が一番知っているはずです。
ポイント④地域ビルダーの見分け方の出来る人
本物の『地域密着ビルダー』を探そう

今、地域ビルダーや工務店が見直されています。最近の雑誌には、『優良工務店をどうやって探すか?』
『良い工務店・悪い工務店の見分け方』などの記事が増えています。なぜ、工務店が見直されているのでしょうか。
それは、大手ハウスメーカーの考える家づくりと、家を建てようと思う人たちの考えに、大きなギャップが出来ているからです。
つまり、大手ハウスメーカーの家は非常に高いのです。何度も言うように、住宅メーカーは経費がかかるため安くすることができません。
そのため、営業マンは、難しい客と、お金の無い客は相手にしないのです。そこへいくと、工務店はどんなお客さんでも大切にします。
至れり尽くせりとまではいきませんが、きちんと相談に乗ってくれるでしょう。
しかし、営業の訓練や接客方法など勉強したことも無く、泥臭い所があります。
住宅メーカーの営業マンと比べたら、かなり劣るように感じるかもしれません。
しかし、いい所もたくさんあります。見た目や対応だけで判断せず、その会社と一生付き合っていけるかどうかを見極めることが大切です。
『地域密着工務店』と『ただそこにいるだけの工務店』の違い
努力に努力を重ねた工務店だけが、『安くていい家』を建てられる。『ローコスト住宅』と言う言葉を耳にしたことがあると思います。
一昔前までは、『安かろう悪かろう』と、悪いうわさが多かったと思います。
しかし、現在では、本当に安くていい家を、ローコスト住宅と呼ぶようになりました。
『いい家は高くて当たり前』という工務店があります。本当にそうでしょうか?その情報の発信源がどこか観察してみてください。『いい家は高い』と言っているのは、高い家を造っている人だけなのです。そして、『安かろう悪かろう』というのもまた、同じ人たちが口にする言葉なのです。
何の努力もせずに、家は高いとあきらめている工務店は、本当に地域密着とは私は思いません。家を造るシステムを合理化すれば、同じ仕様の建物でも、30%は安くできることが、実は立証されているのですから・・・。
こんな会社を探してください。

今、地域ビルダーや工務店が立ち上がり、消費者に『安くていい家』を提供したいと願い、
努力しているグループが全国で数多く誕生しています。そうです、新価格破壊が起こっているのです。
今に、坪単価30万円という金額が、業界の標準価格(適正価格)になるはずです。『いい家は高い』という間違った考えは捨ててください。
ところで、なぜこのような会社が次々に誕生しているのでしょうか?新価格が可能になったワケを、ホンの少しご紹介します。
- 流通経路を見直し、中間マージンをカット
- 徹底した標準化。合理化を行い、無駄な労務費を削減
- 機械化により、大幅な工期短縮に成功
- 設計施工のシステムを確立
- 展示場やカタログに多額の経費をかけない
などがあります。木造住宅では、プレハブメーカーのような合理化は不可能と言われてきました。
しかし今、そのプレハブメーカーの合理化の仕組みを解明し、コストを削減する方法が確立されているのです。このことを知っていただければ、あなたの家づくりは成功します。もう、家づくりに無駄なお金を使うことはやめてください。
家づくりが人生の最終目標ではないのですから・・・。